Galleryとして活用している建物は昭和11年に建築会社社長の自宅及び見本建築として使われる狙いを含み建てられました。 当時の新築住宅では和風建屋の外観の家に洋間を組み込むスタイルが流行していました。見本建築の狙いもあり、今では手に入りにくい資材(屋久杉の無垢板等)が使われていたり、板の間の床には部屋ごとに異なったデザインの組木の床が張られています。関東大震災後の建築という時代背景もあり、木造住宅に鉄筋を配した耐震性向上を狙った工夫も見られ興味深い建物になっています。単に古い家というだけでなく、細工を施した部分を見ることができる考えられた家ということが窺われます。当時の建物に興味のある方、必見!です。
令和5年8月7日付で当該建物及び門扉塀が登録有形文化財になりました。